NARUTO 企画
□プラス2℃
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今日は7月23日。
鏡の前で何度も「おめでとう」の練習をしたが、結局納得のいくようにはできなかった。
早く行って2人きりだと気まずいな、
あ、でも今日に限ってサクラちゃんが遅いわけはないか、
などと考えているうちに遅刻しそうになったので、あわてて家を飛び出した。
集合場所には予想通りサクラちゃんとサスケ2人の姿があった。
「任務だったから、プレゼント持って来れなかったの。後で届けに行くね」
「…ああ、ありがとな」
え?
いつもだったら、「いらない」とか平気で言うくせになんだよ、今日に限って。
サクラちゃんからのプレゼントがそんなに欲しいのかよ?
確かにオレは大した物も買えないし、きれいにラッピングもできないけど…。
「あ、ナルト!おはよー」
ようやくオレに気づいたサクラちゃんが声を上げたのと同時にカカシ先生も登場した。
サスケもチラリとこっちを見た気もしたが、なんとなく気にくわなくて、すぐに目を反らした。