NARUTO 企画
□バカと、その恋人のバカ
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頭上で聞こえた、コンコンという音で目が覚めた。
無意識にクナイに手を伸ばし、身構える。
…がしかし、現れたのはよく見知った顔。
「…」
一体なんだというのだ。
「あの、ちょっといいかしら」
朝日がキラキラと輝き始める頃になって、初めてサクラは口を開いた。
「そんな話をするためだけに、わざわざ?」
「…」
「真夜中に」
「…」
「乙女が寝てるとこに」
「…」
「しかも朝まで」
「…」
どうして私の周りにはこんなバカばかりなのだろう、とため息をつく。
頭はいいくせにこういうことに関しては、滅法鈍いので呆れてしまう。
「…分かったわ」
そしてあっさりと使われている私も、やはりバカなのだろう。
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