NARUTO 企画

□バカと、その恋人のバカ
1ページ/2ページ






頭上で聞こえた、コンコンという音で目が覚めた。

無意識にクナイに手を伸ばし、身構える。

…がしかし、現れたのはよく見知った顔。

「…」

一体なんだというのだ。





「あの、ちょっといいかしら」

朝日がキラキラと輝き始める頃になって、初めてサクラは口を開いた。

「そんな話をするためだけに、わざわざ?」

「…」

「真夜中に」

「…」

「乙女が寝てるとこに」

「…」

「しかも朝まで」

「…」

どうして私の周りにはこんなバカばかりなのだろう、とため息をつく。

頭はいいくせにこういうことに関しては、滅法鈍いので呆れてしまう。

「…分かったわ」

そしてあっさりと使われている私も、やはりバカなのだろう。






次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ