文
□頼ればいい
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それは刹那とロックオンが戦闘訓練が終了した時のこと。二人で組になり対戦していたのだが、どうにも刹那の蹴りやパンチが軽い。元々細身で小さいから、俺等よりは威力がないのは確かなのだが。それにしてはいつものキレもない。
「おいっ刹那、最近ちゃんと食ってるのか。ちゃんと寝れてるか。」
「おまえには関係ない。」
そうはいうものの、フラフラしてる刹那が心配で心配で堪らないロックは尚も声を掛け続ける。
「・・・うるさい、ロック」
「・・・おまえなぁ・・。」
人が心配してるのにうるさいはないんでないのー。などと少しキレながらも、やっぱり心配なロックはある提案をした。
「じゃー刹那、俺と勝負しないか。勝ったほうの言うこと聞くってヤツで!」
「断固、断る。」
速答にも関わらず諦めないロック。
「じゃー、このままずっとまとわりつくからな♪」
「・・・。」
あまりにしつこいため殴りかかろうとした刹那だが、いとも簡単に押さえられる。
「・・っう・・」
壁に押さえ付けられ、身動きがとれなくなった。
そこへすかさずロックは口付けを刹那にした。抵抗はあったものの負けじとロックは唇をこじ開け唇を舐めるものから深い口付けへ変えていく。
「・・ふぅっ・ぅっ・」
ゆっくりと口内を舐め回し大人しくなった所で唇をロックは離し刹那を見つめる。
「やっと顔見たな。」
そんなロックの口付けと言葉に顔が赤くなり目を思わずふせてしまった。
「・・だい、・じょうぶだって言っただろ・・。」
「強情だな。」
と言うと、顎先を上に向け先程より熱く激しい口付けを刹那に落とした。