本当のキミ…
□.6 An evil call
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私が男子テニス部に入って一週間がたった。
その間、特に何事もなく平凡なマネージャー生活を送っていた。
『(ファンクラブの女子って意外とおとなしいのかな…?)』
幸「朝練はこれで終わりだ。片付けて」
朝練が終わった!!
朝練も終わり、みんなは制服に着替えている。
あっ私はみんなが戻ってくる前に着替えちゃったけど。
外でふらふらとしていると、着替え終わった蓮二が部室から出てきた。
『おっ蓮二!!早いね〜(笑)』
柳「当然だ。ピーも、マネージャーに慣れてきたな。仕事との両立も出来ているしな」
そうマスターは私が歌手だって知っている。
『そ、そうだね(微笑)あんまり嬉しくないけど……』
幸「そうだったんだ★じゃあもっと厳しくしなきゃいけないね(黒笑)」
Σなっ!?
いきなり後ろから現れるなんて反則だぁぁ!!
『嘘です嘘です!!部活楽しいなぁ(泣)』
精市には頭が上がらないな…;
切「もうすぐ時間になっちゃうッスよ〜」
比「そうですね。早く行きましょうか」
私たちはそれぞれの靴箱に向かう。
雅治とブン太とは同じクラスだから、一緒に歩いていた。
そして、自分の靴箱に手をかけた時…
何か変な臭いがする…
私は恐る恐る開けてみた。
『Σな……(Σくさっ!!な、何これ!?)』
そこには、汚い雑巾や腐ったりんごやバナナなど、挙げ句の果てにミミズが入っていた。
『(これじゃシューズ履けないじゃん…ってかミミズ嫌ぁ…(泣)』
丸「どうしたんだ?早く行こうぜぃ」
やば……
私は靴箱のふたをすぐ閉めた。
『さ、先に行ってて!!上履き忘れちゃった;(微笑)私、ちょっと職員室に寄ってくるから!!』
バレないように笑顔で2人に言った。
丸「分かった。早く来いよ〜(笑)(微妙に顔が引きつってるような…何かあったのか?おかしい…)」
仁「…………。」
仁王はじーっと見ている。
丸「仁王、行こうぜぃ」
仁「あぁ」
2人は教室に歩いて行った。
『はぁ〜片付けなきゃ……(これ…絶対ファンクラブだよね…)』
私は、靴箱の中を綺麗に片付けた後、スリッパを借りに行った。
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