キリリク小説部屋
□あじさい
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ゆっくりくつろぐチャンミンとジュンスを手際よく追い払い
「ゆの…2人でいる時には台本を置いて」
ユンホが必死に覚えようと抱えていた台本を取り上げ、ジェジュンは正面に回り込んだ。
「明日も撮影なのはわかるけど、今は俺のこと見て」
ジェジュンがユンホの仕事を中断させることはめったにない。
リーダーとして、他の4人への連絡調整やらなにやら、たくさんの雑務を任されている苦労を理解していたからだ。
家にいるときぐらいはリーダーの役割から解放してやりたいと、ジェジュンは母親なみに弟たちへの小言が多くなる。
弟たちは意外にも、素直に聞き入れるから驚く。
さっき、2人を追いやったときもそうだ。
『あいつら、俺が言うことには、必ず何か文句を付けてからじゃないとやらないくせに』
弟たちに苛立ちを抱えていたせいか、変な反抗心がわきあがる。