キリリク小説部屋

□あじさい
2ページ/6ページ



ゆっくりくつろぐチャンミンとジュンスを手際よく追い払い

「ゆの…2人でいる時には台本を置いて」

ユンホが必死に覚えようと抱えていた台本を取り上げ、ジェジュンは正面に回り込んだ。

「明日も撮影なのはわかるけど、今は俺のこと見て」
ジェジュンがユンホの仕事を中断させることはめったにない。

リーダーとして、他の4人への連絡調整やらなにやら、たくさんの雑務を任されている苦労を理解していたからだ。

家にいるときぐらいはリーダーの役割から解放してやりたいと、ジェジュンは母親なみに弟たちへの小言が多くなる。

弟たちは意外にも、素直に聞き入れるから驚く。

さっき、2人を追いやったときもそうだ。

『あいつら、俺が言うことには、必ず何か文句を付けてからじゃないとやらないくせに』

弟たちに苛立ちを抱えていたせいか、変な反抗心がわきあがる。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ