便利屋さんと一緒

□第3章
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1 豪邸













「わあ!」

はしゃぐ十四松をチョロ松が抑える

今便利屋一行はとある豪邸に来ていた

「この手紙が来たのは昨日の夜。」

「ええ。」

名無の言葉にその屋敷の奥方が頷く

場所は応接室

ユエ、 名無、チョロ松と並ぶ向かい側にはご主人、奥方

テーブルに広げた手紙には

令嬢を攫わせて頂く
警察に知らせれば令嬢の命は無い

そう書かれていた

「警察はダメだからうちに来たのですね。頭が柔らかい方ですね。」

「裏では君の事務所の評判が上がっていてね。ここしかないっ!と思ったんだ。」

得意気に話す主人に微笑みを浮かべ作戦を練る

「一松とロイはは屋敷を全て回って、部屋も残さずね。やる事はわかるわね。」

「はいよ。」

一松は返事をすると早速立ち上がり出口に向かうロイは無言でその後を追った

「ユエとトド松は監視室ね、いじっちゃっていいわよ。直せる程度でね。」

「はーい。」

二人で声を合わせると仲良くその部屋へと向かっていく

「おそ松と十四松は見回りね。一松が歩いた後は気をつけて。」

「あいあいさー!!」

「ん?カラ松は?」

「私達のお守り。」

「ふっハニーの為なら。」

戦闘組2人がいなくなると主人はまた笑いながら 名無を見る

「全員出ていってしまうと思っていたよ!!」

「青の方は戦える方でしょ?安心だわー。」

「それにしても見分けつかんな!!」

主人と奥方に言われ照れるカラ松

名無に睨みつけられ姿勢を正す

“ボス聞こえるー?”

トド松の声が聞こえ 名無とチョロ松は顔を見合わせる

インカムから進化を遂げたイヤホンとマイクは抜群の高性能になっていた

「聞こえるわよ。」

首元にあるグレーのチョーカーに手を当てながら声を出す

“こっちはOKだよ。”

「了解。」

「誰と話していたんだい?」

「秘密です。」

ニッコリ笑い答えると書類にまた目を落とす

「それで…令嬢様は?」

「それは話せない。全てを信頼する事は難しいだろう?」

「いい判断です。」

“ボス、ここやっぱりおかしい。”

一松の声が聞こえ

名無は少し笑った













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