song

□遥かなる時空の中で
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「風待ち月の吹く風は」


静けさの中の 
美しき砂紋

一途ら佇む 
石の燈篭

乱れることなき 
その哀しさよ

我身を重ねて 
しまう


いつも 
光と影とは

いつも 
背中合わせなまま

理想の自分と 
臆病な自分とが

切りはなせず 
孤独に逃げ込んだ


風待ち月に吹く 
風のように

優しさを運んでくれたのは 
あなた

ただ 
明日に向かう 
それでいいと

そっと 
教えてくれた


ひらり舞い上がる 
絵扇の蝶

甘い香り放つ 
蒔絵の白百合よ

生命を吹き込む 
あなたの仕草

憧憬を込めて 
慕う


いつも 
鏡の中とは

いつも 
向かい合わせのまま

閉じ込めた夢と 
時は放ちたい夢

手をのばせば 
自由になれるはず


風待ちに月に吹く 
風のように

戸惑いを包んでくれたのは 
あなた

ただ 
自分を生きる 
そでれいいと

そっと 
微笑みくれた


…あなただけを慕う 
その想いが
私を生きてゆく 
勇気となるから
ただ 
自分を生きる 
それでいいと
そっと 
微笑みくれた…


風待ち月に吹く 
風のように

優しさを運んでくれたのは 
あなた

ただ 
明日に向かう 
それでいいと

そっと 
教えてくれた








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