song

□遥かなる時空の中で
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「浄土と阿修羅の金環蝕よ」



天の暗示か 血飛沫に似た

真紅(あか)い冬紅葉が 階段(きざばし)に


頬を切り去る 鎌鼬(かぜ)ほどもない

お前を裏切りに 楔を


立ち塞がるものは 今

抹殺(たお)して 進むのみ

何? 何をほざいているか

まさに 狂い咲き 愚者(ぐしゃ)


浄土を臨むほど 修羅の道となる

この手の花 奪(と)れるものなら奪(と)ってみよ


浄土を臨む故 阿修羅となるのだ

裏腹な運命(さだめ) 重ねて 金環蝕の金は勝つ


ぽとりと首を 落として朽ちる

白銀(しろ)き従花へと なるがいい


頂上(いただき)で待つ この嶢(たか)さから

お前を遺(お)くるのだ 冥府に


何も失わずに 何故

何かを 得られよう

ただ 咲くだけの野の花よ

真如 知りもしない 愚者


浄土を臨むほど 修羅の戦(とき)となる

その眼に忠告(い)う 死ぬというなら死ねばよい


浄土を穢すのか 馬鹿(おろ)かな反逆

生も死も運命(さだめ) お前は 金環蝕の闇に散れ


天道は似合わぬ 煉獄で焼かれ

それでも尚 この本懐(おも)いは燃え残ると…

ああ 幾千万の 亡き骸の上に

瑠璃色の 空があればいい それで…


浄土を臨むほど 修羅の道となる

この手の花 奪(と)れるものなら奪(と)ってみよ


浄土を臨む故 阿修羅となるのだ

裏腹な運命(さだめ) 重ねて 金環蝕の金は勝つ




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