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□遥かなる時空の中で
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「冬空からの贈り物」
 イサト・彰紋



真白の雪化粧 
空からの贈り物よ


お前

あなたに


そっと届けたい…


雪だぜ
知らせに来たんだ
なあ早く
ほら

あなたの
優しさのように
粉雪が積もる


息が切れるくらい
走って逢いに来た

真っ直ぐな足跡が
語る思い


何も
いらない

笑顔だけを
見ていたい

雪を丸めて
空に投げてみよう


だめだぜ
そんな薄着で
風邪ひくぞ
ほら

幸せの
薄氷のような
儚さを見てる


冷たい手を握り 
暖めてやろうか

凍えた手にかける 
吐息の熱さ


時を
止めたい

笑顔だけを
見ていたい

風にふり向く 
瞳まぶしくて


…雪の冠…お前の髪に似合うかな…

…雪の恋文…胸に降りしきる…


真白い雪化粧
空からの贈り物よ


忘れて

夢と
戯れよう…





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