song

□遥かなる時空の中で
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「千載不磨の夜明け前」
 泰衡・語り:銀



真白の鎧 
纏うように

銀花を受ける 
冬枯れの地平

永訣(さだめ)の朝を 
待ちわびるか

飛簾(ひれん)を宿し 
吹きすさぶ天


感情より理性こそ 
尊きもの

それでも尚 
百を捨てて一を守る


いざ 
闘いとは勝つより他 
道などない

厳風さえ従者として 
瓢風を剣として

さあ 
神だろうと魔であろうと 
渡す気はない

千載不磨(せんざいふま)となれ 
跡形よ


…そして 
我が主は
風の彼方へと歩いてゆく…


泡沫人は 
ふいに倒れ

金(くがね)は主 
失くすのだろう

飛んだ血潮は 
書を描くか

閉じた瞼に 
瑠璃色の空


嘆きなど憂いなど 
愚かなもの

非情なまま 
命賭けて一を守る


いざ 
闘いとは強さの他 
意味などはない

この鼓動を凱歌として 
この誇りの盾として

行け 
神だろうと魔であろうと 
譲りはしない

千載不磨となれ 
本懐よ


…見渡す限りの雪の地平に 
不動の漆黒の 点
天花さえも降り積もることを許されない 
その装束
氷点下の空に挑む 
孤高の黒き
我が主の行く道を 
私も行きましょう鷲
この戦場の果てまで…


いざ 
闘いとは強さの他 
意味などはない

この鼓動を凱歌として 
この誇りの盾として

行け 
神だろうと魔であろうと
譲りはしない

千載不磨となれ 
本懐よ




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