song

□遥かなる時空の中で
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「花園への招待状」


花霞 
僕は僕が 
見えずに

かりそめの日々 
ただ 
生きてた


花の露(つゆ) 
すうく指が 
ふわりと

閉じた心の 
鍵 
ひらいた


めぐる苦節よ 
萌芽(もえ)る想いよ

あなた 
教えてくれた

ふたりが逢えた意味…


夢が咲き始めて 
この胸は花園に

木漏れ陽が降るよ 
あなただけの場所に



花衣 
桜萌黄 
薄様

美しすぎて 
ふと 
切ない


花結び 
いつもそばに 
いたくて

小指と小指 
今 
結ぼう


めぐる季節よ 
募る想いよ

あなた 
教えてくれた

生命(いのち)も微笑むと…


夢が咲き乱れて 
この胸は花園に

風の招待状 
あなただけに贈る



めぐる季節よ 
揺れる想いよ

あなた 
教えてくれた

泣いてもいいのだと…


いつか誰の胸も 
あざやかな花園に

泣いた数だけの 
涙の種うめて


夢が咲き誇って 
この胸は花園に

風の招待状 
あなただけに贈る

…僕の胸の中に…






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