song
□遥かなる時空の中で
94ページ/189ページ
「花園への招待状」
花霞
僕は僕が
見えずに
かりそめの日々
ただ
生きてた
花の露(つゆ)
すうく指が
ふわりと
閉じた心の
鍵
ひらいた
めぐる苦節よ
萌芽(もえ)る想いよ
あなた
教えてくれた
ふたりが逢えた意味…
夢が咲き始めて
この胸は花園に
木漏れ陽が降るよ
あなただけの場所に
花衣
桜萌黄
薄様
美しすぎて
ふと
切ない
花結び
いつもそばに
いたくて
小指と小指
今
結ぼう
めぐる季節よ
募る想いよ
あなた
教えてくれた
生命(いのち)も微笑むと…
夢が咲き乱れて
この胸は花園に
風の招待状
あなただけに贈る
めぐる季節よ
揺れる想いよ
あなた
教えてくれた
泣いてもいいのだと…
いつか誰の胸も
あざやかな花園に
泣いた数だけの
涙の種うめて
夢が咲き誇って
この胸は花園に
風の招待状
あなただけに贈る
…僕の胸の中に…
.