歴代拍手
□お姫様シリーズ!
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「ねえ、ベル。こんな高そうな所連れてきてもらって良いの?」
不安そうに聞く姫
「ししっ当たり前じゃん♪王子だもん(姫だから連れて来たんだよ!!)」
外と中がいまいちずれているオレ
でも夜景をバックに言う王子ってカッコよくね?
「ほんと?」
椅子に座っているが下に届かない足をフラフラさせながら言う姫
そろそろ作戦実行時かな
「姫って色白いなー。ちょうど王子が好きな色♪」
その1 何気にほめる
あのオカマから聞いたけど、ほんとじゃなかったら切り刻む
「え、ホントー?嬉しい」
……もしかして『王子がちょうど好きな色』はスルーされてる?
まあいいや
「そーいえばもーすぐ幹部対抗ビーチバレーだよなー。姫、王子と組まね?」
その2 近いうちの行事に先約をいれておく
「えー…私がベルの足ひっぱっちゃうかもじゃん。スクアーロとでも組みなよー」
誰があんな奴と!!
王子が!
「いや、王子は姫と組みたいんだよねー」
「ん…じゃあ足ひっぱっても何も言わないでよ?」
っしゃぁああ!!
これは承諾したってことだよな
「だいじょぶだって♪あ、そろそろデザート頼むぜ?」
ししっ次が最後の作戦…
「お持ちいたしました」
コト、と置かれた箱
「え…これ、食べれるの?」
「いいから開けてみ♪」
「(びっくり箱、とかかなぁ…)」
そう思いながら恐る恐る開ける
「わぁぁああ…」
中にあったのは指輪で
「しししっ どー?気に入ってくれたー?」
「うん!ありがと!!大切にする!!」
「そーしてくれたら王子も嬉しいな♪」
こうさ、もう一声欲しいよなー…
「私、ベルと…」
うそっ!?マジで!!?
一生暮らしたい!?なんだなんだ!!??(え
「一生良い友達でいたいな!!」
にっこり笑ってそう言われたら
「あ、うん。お、王子も…」
って返すしかなくね?
「ちょ、お、王子トイレ」
「分かったー」
それから五分間、トイレで泣く声が聞こえたとかそうでないとか
「(ちょっとからかい、すぎたかなー…)」
鈍感なお暇様
そうでないかもしれない。…かもしれない
20090714 水月