歴代拍手

□お姫様シリーズ!
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「ねえ、次はあれ食べようよ〜」







ったく…どうしてこうなっちまったんだ









いや、こいつが甘党なのは知っていた
尋常じゃないのも知っていた










だけどよー










ここまでひどいとはおもってなかったぜ




「おばちゃ〜ん、クレープ2個ね」





獄「二個も食べんのかよ」





「ん?違うよー
 1個は獄寺くんの分じゃーん」





獄「オレはいらねえ」


そんな甘ったるいもんくえるかっての


「むう…」



本当に…こいつ何しに来たんだよ



獄「お前何しにここ来たんだよ」



するとクレープを受け取り一言



「食べ物食べに」



即答ー…


それからこっちを向いて



「獄寺くんは?」






そりゃ普通は花火見に来たとかゆうだろうな、祭りにきてんだし





















そう、ま つ り に!!!!!







せっかく勇気ふりしぼってさそったのに




…しゃくだし、ちょっと観察してやろうか






おおきな瞳をぱちぱちさせてクレープを眺めている





あ、眼が光った?!




はむっ






あ、目じりがみるみるうちに下がっていく



ほやややや〜ん


そんな音がした(気がした



「ふ、ふみゃー ひゃーへら〜」



う、うまい しあわせ…



まあ、こんなとこだろう


普通の食事ははいらんくせになんでこんなにはいるんだ



科学的には
別腹というものはないとわかってるんだ!




バカか…















でも
そんな奴が好きになったにもオレだ





そんなとこも好きだ















てかオレどんだけこいつのこと好きなんだよ…



















「あのね獄寺くん」


いつの間にかクレープを食べ終わって話しかけてきた




「あたしね、もう一個あるんだ」






獄「ん?食いもんのはなしか?」






「ううん、えーっと…


 ちょっとかがんでくれる?」





こいつは小さいから視線が全然違う


獄「どの店だよ」




「だから、違うって!!耳こっち向けて」





いわれたとおりにする






「此処に来た理由わね…
 獄寺くんが誘ってくれたからだよ」




小声でこそこそっと照れながら話す



えっ、それってどういう意味…




「んもう!!分かんないんならいいよ!」


オレが黙っていると真っ赤になりながらスタスタあるいていった




















ふーん…期待して…いいんだな?








甘党なお姫様





20090701   沖島
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