歴代拍手
□お姫様シリーズ!
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―そう、そのときだって…貴方はいつも唐突で―
γ「なあ、次の休日どっか遊びに行かねえか?」
「うん…は、はあ!?なな、何よ急にっ!!」
雑誌を読んでいて上の空だったわたしは、何を言われているのか理解するのに時間がかかった
γ「はっ!何動揺してんだ」
「だ、だっていきなり、遊びに行こうとか言うからじゃない!」
そう、なんだかγっぽくなかったから
いつもと違うこと言ったからなんだか動揺しちゃって
γ「なに言ってんだ、だって俺たち恋人…?」
「そこはハテナなのね…」
なんだかちょっと残念
だけど、こんなことγには言えない…
γ「なんで、そんなに動揺したんだ?」
「べつに〜?」
いつも、かまってくれないのに今日は優しくしてくれたからビックリした
…なんて、わたしが言えるはずもない
γ「ふ〜ん?オレがお前をほっぽらかして、ユニ様といつもいると、だけど、今日はデートに誘ったから嬉しいと」
「うーん…というより今まで全然…ってわぁああ!!!!!聞いてるし!!」
γ「独り言のいきを超えてたな、あの声の大きさは」
「そんなに声大きかったの…?」
γ「いや?全然」
「はっ?!」
γ「いや、あまりにも暗い顔つきでつぶやいていたから、思わず聞いてしまったって感じかな」
「暗い?」
γ「うん、悲しそうだった」
そうか…
わたしはホントはつらかったんだね、γに相手してもらえないのが
γ「オレが声かける前も悲しそうな顔して、雑誌持ってたけど上の空だった」
雑誌読んでたから上の空だったんじゃなくて雑誌は
持っていただけだったんだ…ずっとγの事考えていたんだね
γ「だから、どうにか元気づけてやりたいとおもってな…最近一緒にいられなかったから、どっかにでかけられればと思って誘ったんだ」
γはちゃんとわたしのこと見ててくれたんだね
なのに全然考えてなかった
表面しか考えてなかった
謝りたいけど、わたしにはそれができないんだ…
ごめんねγ
γ「んで?どこ行く?」
「えっと…
って、
まだわたし行くとは言っていませんが?」
γ「ん?だって行くだろ?」
「なんで、勝手にっ!!!わたし、行かないかもよー!?」
γ「ふっ、まったく…素直じゃないなぁ」
「んなっ!!」
それから、ありがとう
―でも、とっても優しくて 貴方といると心地いい―
素直になれないお姫様
これからはせめて自分の気持ちには素直になるよ
20090823 沖島