歴代拍手

□お姫様シリーズ!
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バァン!!!






「スクアーロっ!頼まれたシャンプー買ってきたよ!!」




勢いよく談話室のドアを開けて入ってきた少女





「まった今日も元気いいね〜姫は。王子は夏バテでさ〜」



ソファにだらんと寝ていう王子ことベル




「お、サンキュー!買いに行くの忘れてて困ってたんだぁ!」





「はい!あ、これお釣り」




気前よくお釣りを返そうとした時、





「おぉ、それはやるぜぇ。毎回買って来てくれる礼だぁ」





「(それなら僕が行くのに…)」



心の中でひっそり思うマーモン





「やった!だからスクアーロ大好き!!(同僚として)」




「おおおおおま、んな事軽々しく言ってんじゃねぇぞぉお!!」





「じゃあ王子もお金あげるからさ!ねえ!」





「(僕にもくれないかな)」






「そんないらないよー。ふとしたときにちょこっとくれるのがいいの」





「おい、机の中にあった金だ。やる」




いきなりカーテンの後ろからやってきたボスことザンザス




「え、なんかよごれてるし要らない」






「僕がもらう!!ボス!」





「え、それこいつ用に…」





言い終わる前にマーモンの手の中へ…






「…ねえスクアーロ、」






「お、おぉなんだぁ?」






スクアーロ、まだ動揺中





「あのさ、そのシャンプーの会社部屋でメモしてきてもいいかな?」






「いいぜぇ。(ここですればいいんじゃねぇかぁ?)」







その瞬間、少女の瞳がキランと光ったのを誰も知らない






「じゃあまた来るね〜」





パタン…






「「このやろースクアーロぉぉおお!!」」





少女が居なくなった瞬間に、男どもの瞳がギラリと光った








□□□





「ふふーん、今回はどれにしようかな〜。あ!これなかなか落ちなさそうで良いかもしれない!!」





鼻歌を歌いながらなにかを選ぶ少女。



その手にはシャンプーのボトル





「うん!これが良いね。よし、ルッスー!これ半分ほどもらうよー!!」




「いいわよぉ〜。あ、元の場所に戻しておいてねん」




「りょ〜かい!さーて、こぼさないようにっと…」






□□□





夜になって談話室




「ごめんねースクアーロ、返すの遅くなっちゃった。これでお風呂に入れるね!」




「うぉお、別にいまから入る所だったからいいぜぇ」





「ししっ王子と入る?」



悪ふざけでベルが言う






「え、無理。だってマーモンと入るもん」




「「「(ちっくしょお!!)」」」






「ま、まあオレとりあえず入ってくるぜぇ」




ぱたん…






「クヒヒヒヒ…クッハハハハハ!!!」





※ヒロインです。








「「(ビクっ)な、なに?」」





「ハハハ…え、わ、私何か言った?」





ワザとだ…!



そしてスクアーロがヤバい気がする…!!!!






「何をしたの?」




マーモンが聞く





「え、それはね、もうすぐ「んだこりゃぁあ゛あ゛あ゛!!!」…ほらね♪」





「え、姫いったい何したの?」





「ん、シャンプーの中身を入れ替えただけだよ?サラダ油に。





どたどたっ




「う゛お゛ぉい!!なんだこりゃあ!洗った瞬間ギトギトだぞぉ!」




ちゃんとバスローブに着替えているスクアーロさん




「ははーっごめんごめん。今日はエイプリールフール「じゃねえだろぉ!!」えーつまんなーい」





「おめっどうしてくれんだぁ!!」





「だからさー、ごめんってば」





「随分と手の込んだイタズラだなぁ!あぁん!!?」





「しょうがないよ。だって私スクアーロの事好きだもん、ね?」





「だから髪が…う゛ぉうっ!?おめーいま、」





「好きだから困ってるところみたくなるんだって。これも愛するが故だから許してよ」





上目遣いで言われたならば男スクアーロ、





「こ、今度はねーからなぁ…」




ふいっと顔をそらす






「(ふふ、顔真っ赤だ!)やっぱりスクアーロだーい好き!!」







悪戯好きなお姫様




(オ、オレも…!)(まず髪のべとべと落としてきてね)

(おめーがやったんだろぉぉお!!)







20090723   水月
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