学園物語の本の忘れ物
□学園ボンゴレ!第一章
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授業1ー嵐とともにお兄ちゃん登場!ー
どこにでもある普通の街・・並盛。
そんな町にある一般的でなんに変哲もない高校ー並盛高校ーに俺は居た。
沢田綱吉(17)青春真っ盛り☆な同級生とは違って俺はボーっと窓の外を見ていた。
性格がドライとかクールじゃなくてなんかボーッとしたかっただけだよ・・。
最近の男子・・?って言うか・・同級生は「エロゲ」だの「エロ本−−!」だので騒いでるし・・。
でもね・・決して興味がないわけじゃないよ?俺だって男の子だもん!
でもね・・なんか今日はボーッとしたい気分だった・・いつもは皆とワーワーキャーキャー過ごしてるのに・・なんでだろ・・?
はぁ・・よく分かんないや・・
「ダメツナーどーした?」
「んー・・どうもしないけど・・」
「ダメツナらしくないなー」
げらげらと笑うのは同じクラスの本多と根本二人とも一応友達・・だと思う。
まぁ・・2人とも俺のことを『ダメツナ』って呼んでるのは・・俺が勉強!運動!ダメダメ!だから・・
今は慣れっこだけど昔はきつかったなぁ・・
身長も低いし・顔もダメだし・勉強加えて運動もって最悪だだろ・・
まぁ・・今はどうでもいいことだけど・・
「まったく・・あんたがボーッとしてると気持ち悪いわよ?」
そう呟いた女子・・黒川花はさくさくしてて行動力もある女子・・。
まぁ・・リーダー的存在だ
「はぁ・・そんなこと言われても今日はそんな気分なんだもん‥」
「だもんじゃないわよ。ちょっと頭冷やしてきなさいよ」
授業中にもかかわらず胸倉を掴まれずるずると引きずられ教室の外に放り出された・・。
酷!酷過ぎるだろ!
「とりあえず・・頭冷やしに行くか・・」
結局は諦めとぼとぼとそこら辺を歩いて行った・・。
並盛高校屋上・・。
「ふー・・やっぱここは落ち着くなぁ・・」
落下防止のために張り巡らされたフェンスに寄りかかっていたのは沢田綱吉・・。
そしてその綱吉は目の前に広がる大空を見ていた・・。
綱吉はよく空を見ていた・・悩みや悲しいことがあると必ずと言ってジッと空を見るのだ・・。
「このお空に比べれば私たちは凄く小さいのよ?」
母が毎日のようにいっていたことだ・・。
この言葉ぐらいしか覚えていないが・・。
「はー・・兄ちゃんどうしてるかなぁー・・」
ふと、単身赴任中の兄的存在の沢田家康のことを思い出す・・。
家康は会社でも重役らしく単身赴任先からまったく帰ってこられないのだ・・帰ってこられても2カ月に一回ほど・・だがもう3ヶ月は帰ってきてないという・・。
(兄ちゃん仕事忙しいのかなぁ・・)
メールや電話などで連絡はとっているものの流石にメールなどだけじゃ寂しいらしく、綱吉らしからぬ言葉を発してしまった・・。
「会いたい・・な・・」