11/27の日記

22:50
2:幸村夢
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ポツ…ポツポツ…ザァーー

「わ、雨…っ!?」

「とりあえず俺ん家近くだから、急ぐぞ!」


幸村君と一緒に下校していると、突然雨が降りだした。すぐに激しくなり幸村君の家に着く頃にはびしょ濡れになっていた。


「ほら、使え」

「あ、ありがとう」


手渡されたタオルを受け取り顔を拭うと、ふわりとタオルから幸村君の匂いがした。それに胸がときめいて顔が熱を持つ。


「……どうした?顔赤いぞ。まさか風邪ひいたか?」


私の赤い顔を見た幸村君が心配そうに覗き込んできた。慌てて顔を横に振ったが、念のためにとお風呂に入るよう促された。


(ゆゆ幸村君のお家の、お風呂……っ!!)


私はドキドキしながら、お風呂を頂き、着替えとして幸村君が服まで貸してくれた。


「幸村君の匂い……」


服からも幸村君の匂いがして、まるで包まれているようなそれに酔いしれる。胸もドキドキする。





「……ばか。そんなんで満足してんな」


いつの間にか幸村君が本当に抱きしめていたことに、背からの温もりで漸く気づいた。





べたな展開に挑戦する5題(自宅周辺編)
2.突然の雨に濡れ、彼の家に寄ることに

配布元
確かに恋だった

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