AGAIN
□発 『出撃』
1ページ/6ページ
―米國―
真夜中の米國に鳴り響く、空襲警報。
寝ていた住民達は飛び起き、何が何だか分からないと云った様子。
米國の空軍基地ではタービンの回転する音が響く。
「クソッ、いきなりの襲撃だと?!」
『・・・FREIHEIT?』
「分からん。兎に角、國民を守るぞ!!」
『了解<イエッサー>、隊長<キャプテン>!』
次々に出撃していく仲間の後を追うように、上記の会話を交わした2人が空へと上がる。
どうやら2人は同じ隊、2機編成の部隊のようだ。
一人は二十歳を過ぎたであろう男・・・もう一人は少女といっても過言ではない容姿の女。
「Ghost Wolf<霊狼>?」
『 ? 』
「奴らにこれ以上好き勝手させんなよ?!」
『オーケー。行こう、フランク。』
隣を飛ぶ隊長を見つめ、霊狼と呼ばれた女はそう云うと同時に親指を立てた。
「おい、霊狼?」
『なぁに?フランク。』
「任務中はコールサイン、若しくはTACネームで呼べ!ソレが出来ないなら、『隊長』だ。」
『もう・・・細かいなぁ?しょうがないから了解です。『Cinderella<シンデレラ>』隊長。』
「シンデレラ云うな」
『だって、隊長のTACネーム『Poisonous Apple<毒林檎>』なんだから、シンデレラでよくない?』
「よくねーよ」
そう云いつつ、敵に向かって旋回していく2人。
米國軍もFREIHEITとの戦いが開戦した瞬間だった。