*novel

□きみ色クレヨン
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「銀ちゃん!!!
わたしは、さだはるとすこんぶをかいたアル!!」


オレンジ色の髪をお団子にして髪飾りを付けている女の子の絵には、白い動物のようなもののと緑色のものが描かれていた


「先生、おれのはなんだと思いますかぃ?」


そう言って、まるで女の子のような顔立ちをした栗毛の男の子は銀時先生に絵を差し出した


「……うーん?何かな?」


そこには何故か人間が首輪に繋がれている絵が描かれていた


そのリードを持っている男の子は、茶色のクレヨンで塗られているのでおそらく自分を描いているのだろう




「おれはこーゆう“ぷれい”が好きなんでさぁ!!!!」




「………。」


この子とは一度ちゃんと話しをする機会を設けなければいけない、銀時先生はそう感じた






「“ぷれい”ってなにアルか?」


「さぁさぁ!!!
提出したらさっさと外に遊びに行きなさい!!」


何故なら栗毛の男の子の将来が不安なのと同時に、周りの子どもに悪い影響を与えかねないと思うからだ



 
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