*novel

□きみ色クレヨン
5ページ/7ページ

 



「だっておれ、ぎんときが大好きだもん!!」


かわいいとうしろう君が大好きだという気持ちから自分を描いていくれている


そのことに銀時先生はとても嬉しくなった


「だけど、銀色のクレヨンを持ってないんだ……」


そう言ってとうしろう君はしょんぼりしてしまった






「先生の色は銀色なんだ?」


いちいちかわいい動作をする園児に何度となく心を射抜かれながら、銀時先生は聞いてみる


「うん!!
ぎんときの色は銀色なんだぁ!!!!」


にこりと笑いながら元気よく答えたとうしろう君のかわいさに、危うく鼻血を吹き出しそうになった銀時先生は


(ダメだぞ、俺
生徒に手を出したら教師のモラルが…!!
ていうか、相手は幼稚園児だぞ!!
何歳差だよ!!!!二十歳近く離れてるぞ!!!
俺は先生、先生は聖職者なんです)


などと己と戦っていた



 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ