*novel

□きみ色クレヨン
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「………でも…」


そんな銀時先生の心の葛藤など知るよしもないとうしろう君が出した声に


「…ん、どうしたの?」


と銀時先生は尋ねた




「むぅ……

銀色のクレヨンなんてないから、もう白のまんまでいいや…」


とうしろう君は少々むすっとしていたが諦めたのか残念そうにしながら、髪が銀色に塗られていない銀時先生の絵を差し出した








「…………。


……先生、今度必ず銀色のクレヨン持ってくるよ」






とりあえず、今日の仕事が終わった後は近くの文房具屋に銀色のクレヨンがあるか見て回ろう


さらにこれからは幼稚園に銀色のクレヨンを三本は常備しておこう、と銀時先生は心に決めたのだった




           end



 
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