*novel

□学んだことだから
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「土方、ヤんない?」
















バカは唐突にバカな台詞を言った
























――学んだ事だから













「………。うるせーよバカ」


「なんだよ!!いきなりバカって!!!!」


「バカじゃねーならそんなことを平然と言わねーよ」


「いやいや、バカじゃないから
ちゃんと今日学校で勉強したことだから」


「お前は一体何を勉強してんだ
あ?なんだ?誘い方でも教わってるのか?
生憎俺はそれでヤる程軽くねーんだよ
尻軽女でも誘いやがれ」


「俺は土方しか誘いませんー
それに、誘い方を学んだわけじゃないから」


「じゃあ何を学んだんだよ」


「……性欲云々?」


「………。黙れよバカ」


「いや、それさっきと対応同じだよね?
ま、とりあえずこれを見なさいな」


「なんだよ、バックからプリントなんか出して……

“子どもとおとなの境界線”?」


「それ今日の一,二限の教科選択で読んだんだよ
土方は発展数学をとってるから勿論読んでないと思うけど」


「あー、お前は国語読解だからな

………んでこれが何の関係があるんだ?」


「ほらほら、このマーカーで線をひいたところを読んでみろよ」


「……人間は理性を絶対的なものとする考え方から解き放たれる必要がある

そしておとなになるにつれ開放的になり己をさらけ出し、物欲,…性欲ともに旺盛で…ある……べきだァ?」


「筆者がこう言ってるんだよ
ならやっぱり読者もそれに応じなきゃ!!」


「……国語読解の教師って誰だ」


「え?銀八だけど?」


「………今から銀八に文句言ってくるわ」


「ちょ、なんでだよ!!??
土方は今から俺と一緒に開放的になるんだろ!!」


「なるかアホ!!
こんな教材をわざとチョイスした銀八に怒りがわくのは当然だ!!!!
てめーにバカなこと教えたんだからな
こっちの身にもなってみろ!!!!
大変なんだよお前の相手は」


「………それは俺のテクニックが素晴らしくて大変って意味?
そんなこと言われたらますますヤらざるをえないじゃない」


「っ〜!!!死ねクソ!!!!!!!!」




          end



 
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