slapstick paradise

□slapstick
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青年がドアを開ける。
すると中には普通の女物のスーツを着た女性が1人。
そしてデスクに突っ伏している蘭丸と同じ位の歳の少女。
「おーい社長ー。」
社長という言葉に反応したのはスーツを着た女性だった。
「あ、鬼山。」
青年の顔を見るなりにこやかに近づいてきた。
そして、
ゲシ!!
思いっきり顔面を蹴られて盛大に倒れる青年。
元の体がデカいので、迫力がすごかった。
そんな青年を不機嫌な表情で見下す女性。
「なっなんでいきなり蹴るんですか!?」
蹴られた顔をおさえながら抗議する青年。
「うっさい!誰が生ゴミを連れてこいと言った?」
「人間ですよ!!」
「私に認められていない生き物は全て生ゴミだ!」
「その考え方やめたほうが良いですよ!!」
「知らん!私の勝手だ!」
「そんなことより、社屋の前で求人広告持っていたんで連れてきたんですけど。」
「なに?それならそうとさっさと言えっての!!」
スーツの女性は蘭丸の方に顔を向け、
「さっさときな。グズグズすんじゃないよ。」
そう言い残しさっさと別の部屋に入っていってしまった。
「早く行ったほうがいいよ。あの人短気だから。」
先程のやりとりを見れば言われずともわかる。困惑しながらも、蘭丸は部屋に入った。
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