Dream

□未来への翼 君への思い
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なんでこんな気持ちなんだろう…

それはきっと君に会ってしまったからだろう…

☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ
桜が舞う春 私はテニスの名門校、立海大付属に入学した。

教室では新しい仲間との楽しい学校生活があった。  テニス部に入り、小学校が一緒だった男子テニス部の幸村精市と精市の友達で同じテニス部の真田弦一郎くんと柳蓮二くんと一緒に練習している中、私は君に会った…

初めはなんとも無く話していたけどそのうち私は君を意識するようになった
好きかどうかもその時の私には分からなかった

ただこの人だけはなぜか他の人とは違うと意識しただけだった

────────────「美弘 今日の夜、真田たちとテニス練習しようって言ってるんだけど来る?」そう言って誘ってきたのは精市だった。
私は一応自分で言うのもなんだが女子Jr.では、全国優勝しているが女子テニス部の一年生はあまり部活では練習が出来ない。ボール拾いなどをして終わるだけだ。しかし精市と真田と柳は男子のJr.ではけっこう名の知れた選手だったのでさっそくレギュラー入りを果たし三年生に混ざって練習をしていた。女子テニス部のわたしを思って誘ってくれたのだろう私は
「うん、いいよ!いつもと同じ場所と時間だよね」と軽く返事をした。
夜7時、いつも待ち合わせしているテニスコートに着いた。

ふいにコートの方から精市達の声がした。
声がした方のコートに行って見ると、精市、真田くん、柳くんとそして別のクラスで何回か見掛けたことのある子が何人かいた。
「ごめん精市!待った?」と私が言いながら近寄っていくと
「別に待ってないよ俺達もさっき来たところだから」と笑顔返してきた
「それに今回は別のメンバーもいるから」と続けて精市が言うと精市のすぐ隣に立っていた赤い髪の子が
「オレは丸井ブン太シクヨロ!お前は1Dの白滝美弘だろ?」
と言ってきた
私はびっくりした。
「そうだけどなんで私の名前知ってるの?」
と聞くと
「あいつが委員会一緒だからって教えてくれたんだ」あいつと呼ばれた人の方を見るとそこにはきみがいた。

仁王雅治
クラスの女子の間でなんか噂になってた子だ。
最初、委員会とかであまり話したことがなかった。
気にもとめなかった。
仁王とミクスドでダブルスを組むようになるまで…


────────────初めて会った日から2週間後ミクスドの発表があった。
女子テニス部のメンバーで私以外は、浮き立っていた発表される呼ばれたのは私だった。

ペアは仁王
「よろしく仁王くん」と素っ気なく挨拶する。仁王は「あぁ、よろしく白滝。おまんと組むことになるとは予想外じゃったのう」と言ってきた。       仁王とのダブルスはやりやすかった。
毎日2時間はコートで練習して、土日は暇さえあればストリートテニスコートにいって練習した。    その時から少しずつ意識してきた。
男子に混じって練習していることで同級生や先輩に芽目をつけられ落ち込んでいる時も優しく話を聞いてくれるようになった。   「テニスに男も女もない。おまんが選ばれたのはそれだけの実力があるきに。そんなことでへこたれんさんな。そんで泣いとる暇があるなら練習しんしゃい」 そう言っていつも支えてくれる。         私が確実に仁王の事が好きだと思ったのは全国大会が始まる少し前のある日の放課後だった。中庭を歩いていると仁王と別の女の子の声が聞こえた
悪いと思いながら木の陰に隠れて聞いていた。
君はその女の子から告白されていた。

それを聞いてしまった私は泣いていた。
物音を発てないように静かにゆっくりと                  放課後私は仁王を体育館の裏の人気の少ないところに呼び出してこう尋ねた  「仁王はあの人の事が好きなの?」
と言うと少し困ったような表情を浮かべながら   「おれはお前とお前とのダブルスが一番じゃ」
そう言ってくれた。
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