桐青

□お前に頼って俺は成立する
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「ん…っ…ん、ん…」


俺の脚の間にしゃがみ込んで必死に真っ赤な顔を上下させる。

「…んふぁん、ひもひぃ?」

準さん、気持ちい?って言ってるんだろう。咥えながらしゃべると唇や舌や歯が動いて変に当たり気持ち良さが増す。
気持ち良さに歪んだ顔で辛うじて笑顔を作り、返事の代わりに利央のふわふわ頭を撫でた。


すると目を細めた利央の動きが一段と激しくなった。

口を大きく開けできるだけ深く咥え込む。覆いきれない部分は手で包み口の動きに合わせて上下させる。
潤んだ瞳と濡れた睫毛に更に煽られた。


「は…りおっ…」
「ん…っん、ん…ん…」
「イっ…!」

利央の頭を掴み奥に奥にと打ち付ける。吐精感に一瞬腰を引くが利央は引き寄せて喉の奥に勢いよく跳んできた熱いものを反射的に飲み下した。

まだじわりと出る液をちゅぱっと音を立てて吸い上げ、まだひくひくと小さく震える俺のを利央はキレイに舐め上げた。



「りお、こっち」

利央が顔を上げる。熱と俺のモノを擦っていたせいで唇は真っ赤で、白い肌に映えておいしそうだ。

その唇を食む。角度を変えて、何度も。

「準さん…」
「ん」
「気持ちかった?」
「ん…」

まだ何か言おうとしてる口を覆い舌を滑り込ませる。
先程まで別のものを含んでいた利央の口は疲れたのかされるがままだ。

そのまま利央をベッドに押し倒した。
頬にキスし耳の輪郭を舌でなぞると利央の体がびくんと震えた。






「あッあ…じゅ…さ、じゅんっさん」
「っん…?」
「じゅ…さ、すッき…っ」

荒い息といやらしい水音と、ぱんぱんと肌が強くぶつかり合う音が響く。


「じゅ、さん…っ、はぁ!?」

甘い声、紅潮した頬、だけど不安そうに濡れた瞳。

「りおっ…」
そんなに不安がるなよ


「…決まってん…だろ」

そう耳元で囁き一際奥へ突き上げた。


「じゅんさっ、―――!!!」
「…り、おっ」

ほぼ同時に達し2人息を切らしながら利央に覆いかぶさった。

汗でおでこに張り付いた前髪を拭ってやり、そこへキス。余韻を味わうように目尻、頬、唇へ何度も何度も口付ける。
こんなこと、最初はしなかった。
息を切らして白い肌を真っ紅にして。それでも「準さん」って呼ぶ声が、姿が堪らなくて。
思わずおでこにキスをしたら驚いたような顔しやがった。でもすぐに嬉しそうな顔をした。




…心配すんな。
俺はもう、お前しか見えなくなってる。
多分、お前が俺を想うよりずっと…

それは依存、か。
気付けよ、りおう。

愛してる。




2009.07.26



 

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