桐青

□宇宙の空間で
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電気を消して闇の中に光る美しいものに手を伸ばす。
部屋には湿った熱、ベッドの軋む音、2つの荒い呼吸


「準さん、すき…すきっ…」
「ぁ、りお…んっ」

ああ、利央が好きだ。


まともじゃない

だって男同士だ。

朝が来ると恥ずかしくて
息をするのも嫌になる。


神様、俺は有罪だ
それは間違いない…
俺はいい、俺だけじゃなく利央に罪を犯させてしまったんだから。
なあ神様
どうやったらまた綺麗になれるのか、教えてくれよ



こんな気分になることねぇ?
自分はこの星で1番ダメな人間だって気分にさ。
利央への想いは伝えるつもりじゃなかったのに、大きくなりすぎた想い。

だけど、利央も同じ想いで。利央から想いを伝えられて突き放すことができなかった。


「準さん…す、きッ…」
「ン、ぁ…あっ、りおぅ」


ここにいる理由なんて聞くなよ。
利央の欠片はまだ俺の中に残ってて
すごくチープだけどすごく安心できる感情。ああ、ずっと。利央がここにいたらいいのに。



俺はそいつを受け入れる方法を見つけたからどこにも行かない。
利央といると弱くなるばっかりだと思ってたけど、それは間違いだった。

俺もこいつも。最初からわかってたこと。
俺たちに降る雨を。
誰かがこの雨を止ませてくれるのを待っててもうまくはいかない。
ただ雨は降るんだ。


「利央…」
「ん。おやすみ準さん」




いつもと同じ夢を見る。
車に轢かれる夢
利央と俺を引き裂くような…


俺自身、大事なことを見つけた。
利央と想いをぶつけあって、お互いこんなにも好きなんだって。


多分
完璧な人なんていないんだよ
多分
完全に綺麗な人なんていないんだよ
だけどさ、誰がなりたがる?



神様、
俺が利央を求めた
こいつ以外なにもいらない
だから利央に罪はないんです




♪space sonic

2009.8.9


曲が難しすぎた…orz


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