桐青
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本山が山ノ井の右手を取った。
つられて右手を見ると本山がそれを引き寄せ手の甲にキスをした。
山ノ井がそれを黙って見ていると、掌を返して腕から手首の方へ舌を這わせた。
「なに?くすぐってえ」
くすくすと眉を歪めて至近距離で山ノ井が笑った。
本山は手首に唇を添えたまま目線だけ山ノ井に見やる。
「ん?好きだなあって」
すると山ノ井は口をへの字に曲げた。
あ、照れてる。
ヤマちゃんごめん、
本当はさ
「支配したい」って思ってる。
への字に歪んだ唇に本山は自身の左手を当てた。
ヤマちゃんも、俺んこと支配して?
その手にたどたどしくキスをした山ノ井を見て、本山の口端が緩く上がった。
第4弾お礼SSSでした☆