SSS

突発的SSS置き場

ギャグ、裏、シリアス、パラレルなんでも有りです。
閲覧の際はご注意ください☆







◆(島)迅 


低くて優しい声。
眉を下げて笑う顔。
野球してる人とは思えないくらい綺麗な手も。

遊んでるってイメージを持たれやすいけど、実はすごくマジメで優しくて一途で。


俺の気持ちなんてなにもかも見透かすような目をしてるけど



「迅、オレのこと好き…?」



実はすごく不安で自信なんてなくて。



そんなあなたが大好きで
こんなにも思い出せる






ねえ、慎吾さん

俺の夏も終わりました。


あなたは今
どこでなにをしてますか?


2010/08/31(Tue) 00:00 

◆本山ノ井 


深い深い暗闇に襲われて
どうしようもなく動けずにいたら
一筋、光が見えた。
だから必死に手を伸ばした。


手を伸ばした先には


本山がいた。



ただのチームメートで
ただのクラスメートだったはずが
いつの間にかトクベツな存在になっていた。
自分でも気付かないくらい大きくなってるあいつの存在。

感じる敗北感。

だけどそれが心地好いなんて。

この光を離さない。
離してたまるか。
お前にもこの敗北感を味わわせてやるよ。




俺が負けず嫌いなん、知ってるだろ?


2010/02/01(Mon) 00:00 

◆本山ノ井←島 

………え?
なんでなんでなんで…?
え、意味がわからない

「うそ、だろ…」

来た道を来た時の倍の速さで戻る。なにも見えない、なにも考えたくない。
全身をざわざわ脈打つ感覚が煩わしいことこの上ない。
脳裏には今しがた見た光景。
4組の2人組に声を掛けに行った、ら。


本山とヤマちゃんが
キスしてた。


何やってんの?
お前らまじなの?
冗談……キツいよな
ここ学校だぜ?

一瞬にしていろんな言葉が頭を流れていった。
見たくなかった。気付きたくなかった。

本山のキスを受け止めるヤマちゃん、その光景がとめどなく映し出される。


輪郭を失うような暗黒の闇の中に、棘を持ったなにかが胸を突いてその存在を知らしめる。
気付きたくないその思いに、乾いた喉が鳴った。


本山への、嫉妬。

今までもこれからも。奥の奥に追いやった淡い想いは
見事にどす黒いものへと変わった気がした。



2009/12/21(Mon) 00:00 

◆本山ノ井 


手。


まさか男同士で手を繋ぐなんて思ってもなかった。
女の子みたいにふわふわ感もなければ小さくもない。
ごつごつしてて荒れてて…。
でも他の誰のよりも、

あったかくて、愛しい。

ヤマちゃんの右手。俺の左手。
お互いの利き手同士を繋ぐ。
相手に全てを委ねる、相手を支配したい、証。

その手を握りながら今日も眠る。

―おやすみけーすけ



2009/11/17(Tue) 00:00 

◆本山ノ井【ギャグ】 


就職先も決まり、俺たちはルームシェアという名の同棲をすることにした。
家賃は6万以内、風呂トイレは別、クーラー完備が最低限の条件だ。

不動産屋に行き家を見て回った。


「ここいんじゃね?」
「ん〜いいかも」

営業マンが笑顔で
「ここにしますか?」
と俺に問う。

はい、と返事をしようとしたら奥から山ちゃんの声。

「モト〜お風呂せまい!一緒入れないじゃん」

「………」

営業マンの顔が引き攣ってるように見える。

「お、お風呂もう少し広い物件探しましょうか…」

「いえ…大丈夫です」

これから先が思いやられます…本山裕史22歳の秋。



2009/10/27(Tue) 23:00 

◆水栄 


好きだよ


とよく言ってくれる。
うん、嬉しいよ?
でもお前は俺を見て
なんで悲しそうな顔すんの?

俺だって水谷のこと好きだよ。
なのに
なんで涙が出るんだろう?


ねえ水谷、
悲しそうな顔は俺のせい…?
俺がその顔にさせてんの?


だったらさ
俺達以外真っ白にして
2人だけの世界に生きようよ。


ほら、俺の好きな顔で笑った。



必ず終わる恋の先は

別れ?
それとも
愛?




2009/10/17(Sat) 14:00 

◆水阿 


「ねえ阿部」

「なんっ…」

だよと続く言葉は、振り向くと同時に水谷の唇に塞がれ言葉にならずに消えた。

咄嗟に吸い込んでしまった、口内に広がる煙い感覚にむせ返る。


「てめ、なに」

「おれが吸ったの、阿部にもあげようと思って」

へらりと笑う顔は日常で見るあどけない顔なのに

送られるキスは俺の知らない大人の味。


水谷がたばこを吸うのは付き合う前から。
こいついい匂いするなと思ってた。けどそれは服や音楽と一緒で結構気にかけるタイプのやつなんだろうと思ってた、が違った。

匂いはこのにおいを誤魔化すためのもの。
アホのくせにそういう所は厭に頭を利かせる。


「バレたら部停だぞ」
「学校では吸わない」

当たり前だクソレフト。

野球に関わってくることなのに
辞めさせられないでいる。

こいつに酔っている俺と
それを解ってて辞めないお前。


***************

まさかの水阿!ww
たばこシリーズ2弾!



2009/10/11(Sun) 02:00 

◆本山ノ井【裏】 


うわ…山ちゃんやば…


下から山ノ井を見上げる。
汗で張り付いた髪とその下に覗く苦しそうな顔。

一生懸命本山の気持ちいいように腰を動かす彼の顔を寄せると、うっすら目を開けた。

「気持ちい…?」
「ん…」

嬉しそうに笑う顔を引き寄せてキスをする。

「山ちゃんは…?」
「あっ……ん…」

聞くと同時に下から突き上げる。
彼はまた苦しそうな顔に戻っていて、いじわる…と言った。




まだ、苦しい?

先ほど見上げていた彼を今度は上から見下ろす。
本山は自身を受け入れている場所を見る。ぐちゅぐちゅと音を立てるそこは、理性をぶっ壊しそうな光景だった。


山ノ井にかぶさり手を繋ぐ。

「けー、すけ」
「っ…バ、カっ…」

「けーすけ…」
「……ゆ…じ…」


涙を溜めた目尻にそっとキスを落とす。


想いとは反対に甘くはなかった。



2009/10/01(Thu) 00:00 

◆浜泉 


目を開けて、ぼんやり映る裸の愛しい人を認識して、自分も裸だと気付く。
泊まる予定はなかったのに浜田に迫られて結局流されてしまった。

ちっ、泊まる準備してきてねえっつうの!

「おい浜田」
「ん…いずみ…。おはよ」
「歯ブラシ、ない」
「…いーよ。俺が…ぃで!」

まだ寝ぼけてやがる頭に一発お見舞い。

「俺が、なんだ言ってみろ」
「いえなんでも…俺の使っていいけど」

おぉ、そっか!
んじゃ借りるなと言って上着を羽織って洗面所へ。

俺のコダワリ、朝イチ歯磨き!
慣れた手つきでコップから歯ブラシを取り、水に濡らし歯磨き粉を付けて口の中へ。
ごしごしとブラシを滑らせるといつもと違った。

そっか…浜田のか…
今更自分のしてることに恥ずかしくなった。
なんか普通に使ってるけどこれ…浜田がいつも使ってるやつで…それを俺が使ってて…でまた後で浜田が使う…

嫌悪感もなく使ってる俺って相当…


「歯ブラシ、買っとかなきゃな」

後ろから言葉と腕が伸びてきて、その意味を考える。

目の前のコップに歯ブラシが2本並ぶのを頭に浮かべて嬉しくなった俺って相当…


イカれてる。



2009/09/29(Tue) 00:00 

◆本山ノ井【パラレル】 


「山ちゃんどこ行きたい?」

「ん〜…どっか」

「はは。了解」


高校卒業して俺たちは別々の道を進んだ。
今日は久しぶりにモトと車でお出掛け。


「モトとだったらどこでもいい」

「久しぶりの山ちゃんとのデートだもんな」


行きたいとこなんて別にない。
このまま今日が終わらなければいい、と思った。


車用品を見たりご飯を食べたりして時間を潰し、車に乗り込む時はもう陽は落ちていた。

当てもなくドライブして夜景の見える埠頭に車を止めた、と同時にどちらからともなく唇を合わせた。
次第に深くなる口付けに頭の奥がぐらっと揺れる。
被さるように近づくモトの体を求めようとした自分にハッとした。

気持ち悪い、と思う。
客観的に第三者から見た俺たちを頭に浮かべて、だ。

それと同時に

満たされてる、と思う。
なぜか求めて、求められることに安堵する。

この行為に意味はあるのだろうか。


退部してから始まったこの曖昧な関係が、これからも続けばいい

そう思ってるのは俺だけなのだろうか



2009/09/23(Wed) 00:00 

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