王道小説

□黄緑色とキュウリ好き
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さんさんと日の光を浴びた溢れんばかりの緑
 
ここは、アジト内にあるゼツの畑
畑と言っても野菜だけでなく花や薬草など色々育っている
 
ゼツはとても楽しそうに水やりをしたり、雑草を抜いたりと世話をしている
 
俺は そっと近付くと
 
 
「それは何の植物なんだ?」
 
 
と、話しかけてみた
 
ゼツはよっぽど夢中だったのか、今俺の存在に気付いたと言わんばかりの顔で俺を見やると
 
 
「あれ、マダラ、野菜に興味あるの?
これはねキュウリだよ」
「今年ハ凄ク元気ナンダ」
 
 
とても嬉しそうに答えた
だが、俺に向けていた視線はすぐにキュウリに戻してしまった
 
キュウリ……か…
 
 
「キュウリなんかも育てられるのか
凄いもんだな」
 
 
俺は感嘆の声を漏らし
ゼツのすぐ隣にソレを覗き込むようにして座りこんだ
 
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