その他CP

□ジロ→チョタ +宍
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うわ…どうすりゃいいんだよ、俺。

慈郎の奴、激怖えし……。

俺、何かしたか!?


はい…俺、宍戸亮です。

部活終了後、いつものように向日や忍足と帰ろうとすると慈郎に止められた。

それからずっとかなり怖い顔(半目)で睨まれている。


部室にはもう誰も残っておらず、俺は思い切って話しかけようとした、その時。


「…宍戸、お前さ」


今まで無言だった慈郎が声を出した。

いつもよりも低い声に慈郎の不機嫌さが感じ取られる。


「な、何だよ…」


自分でも声が震えてるのが分かる。

慈郎とはあれこれ10年以上の付き合いだが、ここまで怖い慈郎を見るのは初めてだ。



「鳳のことどう思う」



…………は?

長太郎…?



「ど、どう思うっつわれても、な。良い奴だと思うぜ?」

「アイツのこと好き?」

「ハァ!?そりゃ…まぁ、好きだぜ…?」

「そうじゃなくて。恋愛感情あんのか、って聞いてんの」



…………。

は?

れ、恋愛!?


いやいやいや……質問おかしいだろ。

俺はれっきとした男だぜ?

アイツだって男じゃねえか。



「…へえ、否定しないんだ」

「はァ!?いや、そんな気持ち微塵もねえよ」



顔を歪めながらそう答えると、慈郎の顔がみるみると笑顔に変わった。

逆にそれが怖い。



「そっか、良かった。俺、鳳のこと好きだから。そこんとこヨロシク」

「好き…って、あの、好きか?」

「そ!だから邪魔すんなよ?」



最後の言葉にはまた慈郎のあの低い声色が感じられる。



「…あ、ああ」

「じゃ、そういうことで。俺、鳳待たせてっから。じゃーな!」

「ああ…」



……どうやら俺は、慈郎に目をつけられてしまったらしい……。
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