長編2
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「・・・だから、それ以上見るな、と言うに!!!」
「いや、これは中々・・・お、触るとちゃんと反応するのな。」
「だから、触るなと言うに!!!」
「いや・・これはまさに萌え・・・これは天の采配か・・・?・・・うぐっっ!!!」
「銀さん、いい加減にして下さい。」
「作戦会議中に、痴話喧嘩は迷惑アル。」
月詠に蹴飛ばされてノックアウトした銀時を、新八と神楽が冷たく見降ろした。
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月詠の猫耳の件が発覚し。
何とかなだめすかして月詠を部屋から出すと、銀時は今後の方針を日輪と話し合った。
「死んでもこんな姿、百華達には見せられない。」
と月詠が言うので、とりあえず万事屋で預かり、どうにか解決方法を見つけよう、という事になった。
猫耳を見て驚く新八と、可愛いアル!と喜ぶ神楽と、何故かやけに萌え萌えで月詠を眺める銀時と・・・とりあえず今後の方針を話し合う事にしたのである。
「いや、だって、猫耳ってなんか萌えね?ハロウィンの仮装の時も中々だったけど、本物もまた・・・あ、あの時のワンピ持ってたら着換えて・・・ぐわっ!!!!」
右フックをまともに食らって、銀時が顎を押さえる。
「ま、まあ月詠さんも落ち着いて下さい。とりあえず、状況を確認しましょう。」
「そうは言っても、銀ちゃん猫耳萌えで使い物にならないアル。所詮、この男もオタメガネと同類アルね。」
「オタメガネって誰の事ですか?ねぇ、誰の事???」
「で、ツッキー、思い当たる節は何かないアルか?」
後ろで叫ぶ新八を無視して、神楽が月詠の方に向き直って言った。
「特に・・・何も。普段と大して変わったことなどない。」
「そりゃお前、あれだろ。猫塚で立ちション・・・・」
「ぬしと一緒にするなぁぁぁぁぁ!!!」
次は左ストレートが飛んできた。
「・・・話が進まないでしょ。」
やれやれ、と新八がため息をついた。