長編2
□9(完)
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まぶしさに、思わず銀時も目を閉じた。
そして次の瞬間、自分が捕まっていたはずの化け猫の感触が、消えた。
そして次の瞬間、体が落下する。
ドサッ!!!
「痛ぇーー!!」
地面に尻もちをついた銀時が目を開けると。
「どうなってんだ・・?」
目の前には、その場で倒れている猫の大群。
「・・・なんか、眠ってる、みたいですけど。」
新八が、近くにいる猫の体をそっと触って調べている。
銀時は、辺りを見回した。
化け猫も茶色の猫の姿も、そこから消えていた。
ハッと気がつくと、銀時は再び周りを見回す。
「月詠・・・!」
銀時は、金色の猫を探した。
すると、道の端に、小さな光の塊があった。
光の中には、小さな猫の姿。
銀時が駆け寄り、手を伸ばす。
その光は段々大きくなり姿を変え、伏せた人の形となっていった。