銀月(後)2
□Lover's Soul
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銀時が自身を挿しいれると、まだ乾ききっていないそこは、それを容易に受け入れる。
はぁ、と息を吐くと銀時は体を起こし、月詠を見下ろす形になった。
先程のまでの銀時の温もりが離れていくのが急に寂しく感じられて、月詠が思わず手を伸ばす。その気持ちがわかったかのように、銀時がその白く細い指に、武骨な自身の指を絡み合わせた。
「ちょっとだけ、な。」
そう言うと、ゆっくりと腰を動かし始めた。
中を探るように、快楽の場所を探すような動きに、思わず月詠の腰も揺らめく。その動き一つ一つに快感を感じて、月詠は声をあげそうになる口に、思わず手をやった。
「いいじゃねぇか、声、出しても。」
「・・嫌、じゃ。」
真っ赤になった顔が、その快楽を言葉より雄弁に語っている。銀時はその表情を見て、また自身に熱が集まるのを感じた。
段々と動きが激しくなる。
それに合わせて月詠の体が揺さぶられ、その度に指の隙間から声が漏れ、2人が繋がった場所からは、グチュグチュと快楽の音が聞こえた。
どんなに声を抑えてもその音が自分の快楽を告げていて、月詠が思わず横を向いて布団に顔を押し付ける。
「・・・そんなにイイ?」
体を倒して、銀時が月詠の耳元に囁きかける。
目だけ動かして、月詠が銀時を見た。その目尻が赤く染まり、生理的な涙が少し浮かんでいた。
「銀時・・・」
かすれた声が、聞こえた。
「何だ?」
「わっちは・・ぬしの助けに、なれるか?」
「?」
「もし、ぬしに助けが必要な時は・・わっちは力になれるか?」
瞳だけこちらを向いて、月詠が尋ねる。
銀時が優しく笑った。
「そうだな。そん時は頼むぜ。」
だから心配すんな。
そう言って、銀時が肌を寄せた。
銀時が体を伏せると。二人の肌と肌は密着し、繋がった場所も更に深くなる。月詠が思わず大きく息を吐くと、銀時が激しく腰を動かした。
「・・・ぁぁ、ああん・・・はぁ・・ン!!」
「イイ声・・もっと・・・」
「・・・ン・・ダメ、じゃぁ・・はぁ・・」
指の隙間から洩れる声は更に大きくなり、月詠が激しく体をよじる。自身の身体でそれを押さえつけるように銀時はぴったりと肌を合わせた。