銀月(後)2
□雪の降る日に
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【おまけ】
「ちょ・・・銀時、待ちなんし!」
「ん?どしたの?」
「ぬし、そのイチゴどうするつもりじゃ!」
月詠の言葉に、銀時はフォークに刺さったイチゴを見た。
「どうするって・・・食うけど?」
「それはわっちのじゃ。返しなんし。」
「何で、夜中にケーキ食うと太るから一緒に食えって言ったのはお前だろうが。」
「イチゴは別格じゃ。」
「嫌だ、俺もイチゴ食いてぇ。」
「それはわっちのケーキじゃぞ!」
「いや取ったモン勝ち。お前は知らんかもしれんが、万事屋は全て早い者勝ちと決まっている。」
「そんなものは知らぬわ!」
「・・・仕方ねぇなあ、なら半分こっつーことで。」
銀時はイチゴを半分だけ軽く口にくわえた。口からはみ出しているイチゴを月詠の方へ向ける。
「ほなくへ(ほら食え)」
「&%$#$%&&%・・・!!!!」
グサリ。
「痛ってぇなあ!軽い銀さんジョークだろうがあああああ!!」
「知るか!」
***
「・・・なんか、入りづらい空気ですよね・・・。」
「ねぇ、今此処にオイラ達がサプライスで部屋に入るのって、完全に空気読め状態だよね。」
「一発おっぱじめる前に部屋に乗り込むつもりだったのに、完全にラブラブバカップル状態アル。」
「仕方ないわねぇ。サプライズパーティは明日にしましょ。」
やれやれ。一同は軽く肩をすくめた。