銀月(後)2

□ハロウィンなんて大嫌い
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「こ・・近藤さん、どうしますか?」

「良いんだ・・愛とは苦難を乗り越えてこそ。」

「そうそう、放っておきな。」

2人の争いを見ながら、泣きながら感動している近藤、面白がっている沖田を見て、隊員達も手が出せずにいる。


その時

「沖田隊長・・お電話です。」

「何でィ?せっかく面白い時なのに」

愚痴っていた沖田であったが、相手の名前を聞くとニヤリと笑って電話口まで行った。

そして、周りを見回して人がいない事を確認してから、電話にでる。


「沖田さん?どうでした?例の作戦。」

「オウ、お陰で大成功だぜ。しかしよく、あれだけそっくりサン、見つけられたな。」

「へへ、特殊メイクも使いましたからね。顔見知り程度の人間なら、まずバレませんよ。」

「フィギュアもよく出来てたじゃねぇか。」

「マニアの友人がいましてね。大喜びで作ってましたよ。もう一体作って、自分用にしてるみたいですが。」

「さすがだな。じゃ、礼はまた今度。」

「ありがとうございます。また何かあったら何でも言って下さいね。」

電話が切れると、沖田は小さく笑った。

「本気の旦那が相手なら・・土方さんもどうかねぇ・・・。フフ、コレで副長の座は頂いたぜ。」


悪いね、旦那。これも真選組の為なんでぃ。


入口の大騒ぎを聞きながら、その日、沖田総悟は上機嫌で鼻歌を歌った。





◎銀月の話というより・・土方と沖田の話ですな。という訳で、題名は、土方氏の叫びです。

途中、カールルイスの名前が出てきて、自分でも古い!と思ったのですが・・私にとって世界最速と言えばボルトではなくカールなのです(笑)
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