長編2
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病院へ着くと、僕は真っ直ぐ月詠さんの病室へ向かった。
とにかく、彼女に会って話をしてみよう。
真実を話して、それから決めてもらう。
旦那に殴られようが、構わないさ。
覚悟を決めてドアを開けると・・・
「???」
部屋には看護士さんが倒れていた。
「大丈夫ですか?」
僕が抱き起こすと、看護士さんは青ざめた顔で言った。
「こ・・こちらの患者さんが・・変な男達が現れて・・・一緒にいた男の子と一緒に連れ去られて・・・」
「え??」
まさか・・・月詠さんが!?
「どっちへ行ったんですか?」
「分かりません・・・」
僕はナースコールを押すと、看護士さんにここで待っているよう伝え、慌てて部屋を飛び出した。
どうして彼女が?
なんにせよ・・病院内から拉致なんて、目立ち過ぎる。
恐らく裏の方から出たに違いない。
ならば・・非常階段か?
僕は非常口から外へ出た。
いた。
非常口を降りた、病院の裏手の方に月詠さんらしき女性と晴太君らしき男の子が、何人かの男に囲まれているのが見えた。
急がないと。
僕は急いで階段を駆け下りていった。
続
◎何故近藤さんが出てきたかって?それは私が好きだからです!(笑)