長編2

□4
3ページ/3ページ

病院へ着くと、僕は真っ直ぐ月詠さんの病室へ向かった。

とにかく、彼女に会って話をしてみよう。

真実を話して、それから決めてもらう。

旦那に殴られようが、構わないさ。

覚悟を決めてドアを開けると・・・


「???」

部屋には看護士さんが倒れていた。

「大丈夫ですか?」

僕が抱き起こすと、看護士さんは青ざめた顔で言った。

「こ・・こちらの患者さんが・・変な男達が現れて・・・一緒にいた男の子と一緒に連れ去られて・・・」

「え??」

まさか・・・月詠さんが!?

「どっちへ行ったんですか?」

「分かりません・・・」

僕はナースコールを押すと、看護士さんにここで待っているよう伝え、慌てて部屋を飛び出した。


どうして彼女が?

なんにせよ・・病院内から拉致なんて、目立ち過ぎる。

恐らく裏の方から出たに違いない。

ならば・・非常階段か?

僕は非常口から外へ出た。



いた。



非常口を降りた、病院の裏手の方に月詠さんらしき女性と晴太君らしき男の子が、何人かの男に囲まれているのが見えた。


急がないと。


僕は急いで階段を駆け下りていった。






◎何故近藤さんが出てきたかって?それは私が好きだからです!(笑)
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ