長編2

□3
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幸い、夜には茜は戻って来た。

相当絞られたらしくしょぼんとしていたが、とりあえずは大丈夫らしい。

母への元へ行けるようにわっちが交渉するから、と月詠が言ったらしぶしぶ頷いていた。

そんな二人を見て、銀時は家を出た。。

街の明かりは自分の知っているそれと変わらない。

このまま此処にいると、いろんな事を忘れそうになる。

湯に浸かっている内に眠気に襲われるように、生温かい空気に気力が萎えていくような気がする。

「・・いい加減、どうにかしねぇと。」

その時だった。

「やっと見つけました・・銀時様。」

目の前に現れたのは。

「・・たま?」

からくり家政婦、たまの姿であった。
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