長編2
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幸い、夜には茜は戻って来た。
相当絞られたらしくしょぼんとしていたが、とりあえずは大丈夫らしい。
母への元へ行けるようにわっちが交渉するから、と月詠が言ったらしぶしぶ頷いていた。
そんな二人を見て、銀時は家を出た。。
街の明かりは自分の知っているそれと変わらない。
このまま此処にいると、いろんな事を忘れそうになる。
湯に浸かっている内に眠気に襲われるように、生温かい空気に気力が萎えていくような気がする。
「・・いい加減、どうにかしねぇと。」
その時だった。
「やっと見つけました・・銀時様。」
目の前に現れたのは。
「・・たま?」
からくり家政婦、たまの姿であった。