銀月(後)2

□人生にマニュアルなんてない。
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思わぬ申し出に、銀時は目を丸くした。

しかし、あぐらを組むと、どうぞ、と手を伸ばす。

月詠は、あぐらを組んだ銀時の膝の上に座った。

「・・なんでガッチガチになってんの?」

「別に・・ガチガチなど。」

「いっつも腹の上に乗ってる仲なのに・・痛!殴るなって。」

「黙っておれ。」

少しだけ、体を傾ける。

膝の上に乗ったは良いが、さて、どうするすべきだろうか、分からない。

月詠は迷った。

仕方ないので、顔を上げて、困った顔で、銀時の顔を見ながら言った。

「銀時・・・」

「なんだ?」

「この後は・・どうすれば・・良いのじゃろうか?」

一瞬、間があった。

さっきまで笑っていた銀時の顔が、急に険しくなる。

・・・何か悪い事を言っただろうか・・?

「どうすればって・・・お前なぁ・・」

言うと、銀時はいきなり腕に力を加えて、思い切り月詠を抱きしめた。

「つーか、何でお前はそう、俺の萌えポイント思い切りつくわけ?天然?ボケ??作戦???あーもうどっちでもいいぞぉ!!!」

なにやらやけに嬉しそうに頬を摺り寄せる銀時に、良く分からないが、どうやら『甘える作戦』は成功したらしい・・と月詠は思った。

そして、銀時の肩に頭を乗せると、ほっと息を一つ、ついた。






◎8万キリ番リク、「クールな月詠が甘える話(デキてる設定)」でございました。
個人的に、月詠は思い切り甘え下手だと思うので、これが精一杯(笑)そして、そんなツンデレに銀さん萌え。これが、私の設定。
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