銀月(後)2

□寒い冬には、ラブとバブ
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「・・・だからって、僕に当たるの、止めて下さい。」

「仕方ないアル。ダメガネは、八つ当たりをされる事にだけ、存在意義があるネ。」

僕の存在意義って何ですかーー?キレる新八を他所に、鼻をズルズルさせながら銀時は薬箱を開けた。

「おーい、風邪薬がねぇぞ。」

「あ、この前皆で風邪ひいた時に使いきっちゃいました。」

「んじゃ、買って来い。」

「嫌アル。私はこれから『かぶき町大食い選手権』に行ってくるネ。銀ちゃんも、優勝賞品の米ゲットして来い行ってたアルね。」

「僕も姉上から早く帰るよう言われてるんですよ。約束の時間に遅れたら、僕、二度と家に入れてもらえないんで。」

二人して出ていく新八と神楽を見送った銀時は仕方ねぇなぁ・・と薬局へ行った。


********


薬局へ行って風邪薬コーナーへ行く。

だが、種類が多すぎて、どれが良いのやら一向に分からない。そこで、近くの店員に話しかけた。

「姉ちゃん、風邪薬ってどれが良い?」

店員は銀時の症状を見ると、鼻水だけならこれが良いですね、と黄色い瓶を渡した。

「んじゃ、隣の青いのは?」

「ああ、これは咳が酷い人ようです。で、こっちが熱がある人用。」

ニッコリ笑って説明する店員に、青の瓶を持って、ふーんと銀時は答えた。
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