銀月(後)2

□寒い冬には、ラブとバブ
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「あら、月詠どうしたの?」

部屋でゴソゴソしている月詠に、日輪が声をかけた。

「な・・何でもない。ちょっと薬探してて・・ゲホッ」

月詠は慌てて言うと、どうかしたのか?と日輪に問うた。

「ああ、今百華から連絡があって、なんか強盗が出たらしいって・・今追いかけてるらしいけど・・大丈夫?」

「分かった。わっちは大丈夫じゃ」

月詠は立ち上がるとひのやを飛び出した。


*******

「あっちだ!!」

「追いかけろ!!!」

声のする方へ走って向かう。

どうやら近くまで来ているらしい。声が近づいてきた。


と、その時。


少し先の角から、慌てて走る男が見えた。


「あいつか!」


月詠は男の行く手を塞ぐように立ちはだかる。


「止まりなんし。で無ければ、斬る。」


クナイを手にすると、一瞬男が立ち止った。しかし、刀を抜くと、月詠に飛びかかってきた。

その刀をさっと避け、反撃しようとした時。


ゲホッゲホッ。


激しい咳に、一瞬むせる。

その隙に、男が再び向かってきた。

しまった。

そう思った時。




グァシ!!!



男の頭に木刀が叩きつけられ、そのまま男は昏倒した。


「こんな雑魚に手こずるたぁ、死神太夫様もウイルスには勝てないって事かい?」

ズルズルズル・・鼻をすすりながら、銀時が言った。
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