長編2
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銀時達が源外の工場を訪ねていた頃。
新八と神楽は、長谷川のアパートを訪ねていた。
「あれ?どうしたの??2人とも。」
「マダオォォォ!!!お前のジイサン、何処にいるネ!さっさと出すヨロシ!!」
「とにかく大変なんですよ。教えて下さい・・」
すさまじい剣幕の二人に、思わず長谷川もたじろぐ。
「お・・・俺のジイサンなら、20年前に死んでるけど・・・」
「「えええええ!!」」
「そ・・そんなに驚かなくても・・・生きてたらもう100歳過ぎだぞ。」
「・・・確かに、そうだよね。」
「チッ、やっぱり役に立たないアル。」
「・・・どうしたんだい?2人とも。」
「詳しい事は言えないんですけど・・長谷川さんの書いた小説のもとになった昔話について、詳しく聞きたいんです。」
「ああ、それ?それなら丁度良いな。」
「え?」
「俺もその昔話調べててさ。そしたら、詳しい人見つけたんだよね。」
「誰アルか?」
「俺の田舎に住んでる天人で、昔話収集が趣味の人がいるんだって。小泉七雲(なくも)って言うんだけど、その人がその昔話の事も調べてて・・・ううううう!!」
「お前の田舎って何処アルか!!!吐け!!!!吐けぇぇぇぇ!!!」
「か・・神楽ちゃんストップ!!長谷川さん死んじゃうよ!!!ってアレ???」
見ると、長谷川は神楽に襟首を掴まれ、泡を吹いて失神していた。