長編2
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そこ頃、銀時達はある人物を探してかぶき町を歩き回っていた。
「・・・ったく、用のねぇ時にはウザい程現れんのに、肝心な時にいやしねぇ。」
「銀時・・何故、桂殿を探すのじゃ?」
銀時達が探しているのは、桂小太郎の姿。
攘夷志士として毎日真選組から逃げ回っている桂は、定住している場所がない為、いざ探そうにも中々見つからない。
「あいつはこの前の事件の時、木天夢星の国王のキ○タマ去勢したっつてたからな。
もしかしたら・・・」
「いくらなんでも・・・そんな物、後生大事に取っておく訳なかろうに。」
「確かにそうなんだけどな。この件に関しちゃあいつとゴリラしか、頼りになる奴がいねぇんだよ。」
「そうだが・・・」
周りをキョロキョロ見まわしていた銀時は、後ろを振り向いて月詠を見ると、急に顔をしかめた。
「何だ??お前、それ。」
「それって・・何じゃ??」
「何でホウイチ抱いてんだ!?」
ホウイチがちゃっかりと月詠に抱きかかえられ、胸の谷間に収まっている。
「何でって・・・猫ではわっち等の歩くスピードについてくるのは大変じゃろうと思って・・・」
「猫ったって、コイツは昔は人間だぞ!?ただのオッサンだぞ!!!そいつをなぁ・・」
「そうは言われても、わっちには猫にしか見えぬし。」
「離せ!!!そいつを今すぐ下ろせ!!!」
「うるさいのぉ。猫にまでヤキモチ妬くでない、見苦しい。」
当のホウイチは、月詠の感触が気持ち良いのかノンビリあくびをしている。
「ぐぉぉぉぉ!!!ホウイチ!!!てめぇとは絶交だ!!!」
「・・・ぬしは小学生か・・・」
呆れ顔で月詠が銀時をにらんだ時、
「おお!!ホウイチ殿!!」
「ヅラ!!!」
「ヅラじゃない、桂だ。」
エリザベスを連れた、桂が現れた。