長編2
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一人留守番をしていた月詠であったが、しばらくすると、新八と神楽が帰ってきた。
「銀さんは?」
「ああ、銀時なら・・・」
月詠が事情を話すと、銀ちゃん、無用心ネ!と神楽が怒りだした。
「どうしたのじゃ・・・?」
不思議がる月詠に、新八が七雲の話を語った。
化け猫が自分を狙っているかもしれない、という話を聞いて月詠がククク、と笑う。
「新八達には申し訳ないが、わっちは生まれ変わりじゃの、魂がどうこうだの、そう言った類の話は信じる気にはなれぬ。」
「でも、猫耳は実際生えていますし。」
「そうは言ってものう。前世だの何だの、身に覚えがないのじゃから・・・」
「ツッキー、なら『ぼく地球』でも読んで勉強するネ!!輪廻転生は少女マンガの永遠のテーマあるよ!!!」
「いや・・神楽ちゃん、今はそういう話じゃないから。」
「でも新八ィ。化け猫がツッキー狙ってるのは本当っぽいネ。ツッキー、銀ちゃん帰ってくるまで、私達が護るアル。」
「しかし・・・たかが猫であろう。そこまで恐れぬとも。」
「ダメアル!化け猫ナメんなよぉぉぉぉ」
ワイワイ神楽が騒いでいると、トントン、と万事屋のドアが叩かれた。
誰だろ?新八が玄関へ行くと。
「遅い時間に、すまない。」
聞きなれた声がした。
新八がドアを開ける。
やはり自分の知っている人物であった。
「どうしたんですか?桂さん。」
「すまぬな。月詠殿はいるか?」
桂が、笑顔を浮かべて、そこに立っていた。
→続く