長編2

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自分を護るように構えを取る2人に、月詠が声をかけた。

「新八、神楽、この気配・・・ただ者ではない。ぬし等はすぐに銀時を呼びに行け。」

「そうは行きません、月詠さんは僕達の依頼主ですから。僕達が護ります。」

「日輪から報酬はたんまり頂くネ。ツッキーは大人しくそこで私達の活躍を見るアル。」

「月詠さんに何かあったら、僕達銀さんに合わせる顔がありませんから。」

「定春・・ツッキーをしっかり守るアルよ。」

振り向かずに、新八と神楽が言った。

二人で呼吸を合わせる。




「「万事屋をナメるなーーー!!!」」



言うと、一斉に桂に飛び掛かった。



「トォリャァァァァァ!!」

力いっぱい放たれた神楽のパンチを、桂は紙一重の所で避ける。

「何ぃ?」

渾身のパンチを避けられた神楽は、桂の顔が笑っているのに気づいた。次の瞬間。

「ウッ!!」

パンチを放った右手を掴まれ、そのまま引っ張られる。

そして、壁に向かって思い切り放たれた。

恐ろしい勢いで壁に激突しそうになった神楽を、定春が体で受け止め、一緒に壁に叩きつけられる。

「神楽ちゃん!!」

「他所見してる暇は無いぞ。」

神楽の方を向いていた新八は、声に振り向く。

桂が刀を振り上げていた。

竹刀を構えるが、間に合わない。




斬られる・・・!!



新八は、思わず目をつぶった。
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