長編2
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「あれ?生きてたの?お前。」
「貴様・・・!!グオッ!!血が、血がぁぁぁ!!!!」
「良かったじゃねぇか。命があって。」
「お前殺す気だっただろうか!」
「何言ってんだよ。ほら、どっかのニンジャマスター?あれも死んだと思わせといて、ボケ倒してたじゃん?あれだよ、あれ。」
「そんな古いネタ、誰も知るか!」
「何言ってんだよ!まだあれ未完なんだよ?俺の中ではまだ続いてんだよ?ネイがいる限り、俺は諦めねぇ!!」
「おのれ銀時!俺を愚弄するかぁぁぁ!!って血がぁぁぁぁ!!!!」
頭を抑える桂を見て、やれやれ、と銀時が息を吐く。
「とりあえず、ヅラに戻ったようだな。」
「ヅラじゃない、桂だ・・ってまた血がぁぁ!!」
頭から吹き出る血に貧血でも起こしたのか、桂がバタリと倒れた。
倒れながらもぐぉぉぉと叫ぶ桂に、銀時が冷たい視線を送った。
「大体、お前が化け猫なんかに取り付かれるから悪いんだぞ、オイ。俺様が助けてやったんだ、少しは感謝しやがれ。」
半目を開いていた桂が、銀時の言葉に目を開く。
力なく腕を伸ばすと、銀時の着物を握った。