長編2

□8
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「ど・・どういう事だよ。これ。」

ひのやの中から様子を見ていた晴太は、訳がわからなかった。

いきなり猫が現れて、化け物が現れて。

月詠だと渡された猫が飛び出して。



ニャオ。



気がつくと、足元に茶色の猫が現れた。

「茜・・・お前、無事だったんだね。外は危ないよ。オイラの所へおいで。」

猫を抱こうとした晴太の腕を、茶色の猫はすり抜け、そのまま店の外へ出ていく。

「危ないよ!戻っておいで!!!」

茶色の猫は、銀時たちの足元をすり抜け、前へ出た。




ニャオ。



猫の声に、化け猫の動きが止まる。

その目が、小さな茶色の猫を、じっと見つめた。

茶色の猫も、化け猫をじっと見つめる。




「ギン・・・あの猫、化け猫野郎を知ってる・・みたいだ。」

ホウイチが言った。

「どういう事だ?」

「あの猫、化け猫野郎が探してるのは自分だって言ってる。」





「「「ええ??」」」

ホウイチの言葉に、猫達と戦っていた新八と神楽が、思わず振り向いた。

「化け猫の狙いはツッキーじゃないアルか?」

「何ですか、じゃ、単なる人違い・・じゃなくて、猫違いですか?その盛大な勘違いは何なんですか!!!!」
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