長編2
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「お前、どうして此処に?」
「私は源外様の使いで、銀時様を連れ戻しに参りました。」
「どーゆーこった?それは。」
「銀時様と月詠様の体は、今、病院で意識不明の状態でおられます。」
「へ?」
たまの話はこうだった。
地雷亜との戦いの後、楼閣から落ちた二人。
病院へ運ばれ、怪我の手当てはしたが、意識が戻らない。
そうこうしているうちに何日か過ぎたある日。
「かあどきゃぷたー星人、と言われる方がいらっしゃったのです。」
「かあどきゃぷたー星人??」
さくらと名乗ったかあどきゃぷたー星の少女は、人の夢に寄生して精神エネルギーを吸い取る”夢魔”を追っていた。
その生き物は、元々かあどきゃぷたー星に生息する害虫だったのだが、宇宙船に紛れて地球に入り込んだらしい。
そして、その夢魔とやらが銀時と月詠の夢に寄生している、と言ったのだ。
「その夢魔は、さくら様と一緒に、新八様と神楽様が追っています。」
「で、その夢魔とやらが捕まれば、俺はここから出られるわけ?」
「多分・・」
「多分?」