ポエム

□狂った歯車
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必要としていたのは 君ではなく
心を安定させてくれる鎖が欲しかっただけ

それを「君」として
傍に繋ぎ止めておきたかったのでしょう?

だから「好き」だと言ったのだ
後先なんて考えていたなら
こんな複雑な感情を抱いたりはしない

先走りすぎた
大切なものなど 俺には必要なかったのに
いっそ狂った歯車など 壊してしまえば
君を 解放してあげれると思うのに

でも 壊すことなどできなかったんだ
この時がずっと続けば良いとさえ思った
たとえ 始めから狂っていたとしても
壊すことだけは したくなかった
いや それだけは できなかったんだ…

君と言う 安らぎを
俺の中にずっと繋いでおきたかった
たとえれが 愛じゃなくとも
だから 狂ったままでいろ!と願う
それでもやはり 迷いは君を映し
色濃く浮かび上がるのだ


ああ…結局、俺は、
都合の良い物が欲しかっただけなんだな

「俺を愛してくれる君が好き」なのだ

だから…君を…「愛シテル」

噛み合わない 狂った歯車のように
俺は君を 愛シテルヨ


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