ポエム
□通り過ぎた全てを知れたなら
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守りたい思いだったのに
抱えきれなくなって、俺の言葉で君は崩れた。
再び救い上げた時には遅くて、
だからこそ 今のこの気持ちだけでも なんとしてでも守り抜きたかった。
俺と君との思い出だけは、君のその想いは、本物だからだ。
君は言ったね。
「自分が太陽ならば、自分も月を輝かせられる」と。
そうだね。そのはずだった。
真の月ならば君と今も
傍らに居続けられただろう。
俺は月になれなくて、程遠い存在だと思い出した。
忘れかけてた、思い知らされた。
俺はやはり、月にはなれない醜い遊星なのだと。
もしかしたら遊星よりも醜い姿かもしれない。
最後の愚かな願い、届くだろうか…。
叶うだろうか…。
叶わないのならば…
祈るだけでも構わない。
願うだけでも構わないから。
最後くらいは、笑顔でいてほしかったのです。
通り過ぎた全ての想い。
感じ取った君の風景。
通り過ぎた全ての愛に…。
俺が見過ごしてきた君の風景を。
今はまだ、誰かを愛せそうにないけど。
次こそ知ることができたなら、
今度はちゃんと「だれか」を愛せるようになれるかな。