Thinking
□航海
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自分は、ある島を探しているんだ。
その島は誰も見たことのない、夢のような島だ。
今はまだ見付からないけど、きっと何処かにある。
だけどある人は
「そんな島ある訳ないだろう、夢の見すぎじゃないか。」
と嘲笑した。
確かに世界地図の何処にもないのかもしれない。
全ては空想なのかもしれない。
ただの想像なのかもしれない。
でも、笑われたって構わない。
夢だと思われたって良い。
自分に一つだけ言える事は、
探す事をやめた時、その島は本当に存在しなくなるという事だ。
その瞬間、夢は本当に「夢」として終わってしまう。
そんなのはまっぴら御免だ。
幾ら泥臭くっても良い。
譲れない物は何時だって此処にあるんだ。
航海するのに力は要らない。
ただ舟に乗り込む意志さえ有れば良い。
ただそれだけ。それだけだ。